高校受験の面接は、型が決まっています。
その中でも95%の確率で出てくる問題があります。
それは「志望理由」です。
入学したい学校へ入る理由は必ずある。
学校側はそのように考えて質問してきます。
そのため、事前に入学したい理由を作っておくことが重要。
でも、中学生にとって学校に行く理由を見つけることは難しいです。
そこで今回は、質問率一位の「志望理由」を簡単に作り出す3つのポイントを解説していきます。
- 中学校生活で頑張った体験談や自信になった経験を一文で書く
- 学校の方針に近い単語をキーワードとして抜き出す
- キーワードを並べて文章を作ってみる
中学校生活での体験談や経験を一文で書く
自分の体験や経験の中から、説明しやすい内容を箇条書きにしていきましょう。
テーマは大きく分けて3つ。
- 頑張ったこと
- 自信になったこと
- 貴重な体験
これらの内容が面接では話しやすくなります。
- 部活
- 勉強
- 課外活動
- 委員会 など
実際にしたことを書きましょう。
家事だって、趣味だっていいんです。
まずは書かないと始まりません。
サッカー部
・備品整理は上級生がする
・みんなで相談して決めた
・新入部員が早く片付けを覚えられるように
・練習前後の準備が短くなった
・練習時間が伸びた
・県大会ベスト4
・練習メニューはポジションごとに相談
勉強
・勉強時間は1日2時間で区切る
・1時間で5教科(10分×5教科+10分休憩)のスケジュール
・朝30分単語系の問題を取り組む
・15分×2回で教科書を読む時間を作る
・投稿中に単語帳のチェック
・授業中の時間に内容をまとめるノートを作る
・勉強でわからない部分は先生に聞く
参考に
・サッカー部でのこと
・勉強のこと
の2つをテーマに一文を作ってみました。
大事なのは、他の人が基準でなく自分が取り組んだことを書くこと。
ささいなことでも大丈夫。
一日中寝て過ごしていた生徒でなければ問題ありません。
学校の方針に近い単語をキーワードとして抜き出す
学校目標は、学校ごとに決められているため見つけることは簡単です。
学校ごとに決めている「こういう生徒に育てていきます」という目標。ポイントは育てていきますとは言ってますが、素質がある生徒に来てほしいという意味も込められていること。
1から生徒を育てるのではなく、少しでも素質のある生徒をさらに伸ばしますという意味があります。
塾ではこちらの書籍で情報を収集していました。
例えば、神奈川県の高校「神奈川県立鎌倉高等学校」の教育目標はこちら。
◯ 教育目標 本校の教育目標は、日本国憲法、教育基本法の精神に基づき、社会の形成者として有為な人物を養成することにあり、以下の三項目はこの趣旨にそって設定されたものである。
1 実践性 意志強固で実力に富む、実践の精神を養う。
2 自主性 自己の行動に責任を持つ、自主自律の精神を養う。
3 協調性 相互の人格を尊重し、協調の精神を養う。
参照元:神奈川県立鎌倉高等学校
〇〇性と書かれた内容に合わせて、自分の体験・経験したエピソードのどの部分が利用できるかがポイント。
多くの学校が、自分から行動してくれる生徒の入学を希望しています。
そのため、自分から率先して行った行動があれば優先的に書き出しておきましょう。
大切なことは、嘘や思ってもないことを書かないこと。
志望動機の他に聞かれる質問の答えで、言っていることが違うとなると信用されなくなります。
話を統一にするために、嘘をつくことはやめておきましょう。
- 事前に受験する高校の教育目標は調べておく
- 一文で書いた内容と一致する教育目標はあるか考える
- 嘘は書かない
志望動機を作るために並べてつなげてみる
ここまで来たらパズルに近い方法で、文章を作っていきます。
・備品整理は上級生がする
・みんなで相談して決めた
・新入部員が早く片付けを覚えられるようにした
・練習前後の準備が短くなった
・練習時間が伸びた
上記の箇条書きを元に文章を作っていきましょう。
でも、いきなり作るのは難しいと思います。
そのため、テンプレートの文型に当てはめて完成させていきます。
- 取り組んだエピソードで一番伝えたいことを書く
- 実際にやった行動を2つ以上入れる
- 結果どうなったかを書く
- 受験する学校目標はどこで知ったか?
- 受験校の方針から2つ
そこで今回は、実際に塾で使ってたテンプレートを紹介します。
「私は⓵(取り組んだエピソードで一番伝えたいことを書く)をしてきました。⓶(実際にやった行動を2つ以上入れる)を実際にやってきました。結果、⓷(結果どうなったかを書く)になることができました。そんな時に貴校の⓸(説明会・HP・先生など)を知り、「⓹」と「⓹」(その学校の方針から2つ)の教育方針を知りました。私が⓵でしてきた経験を活かせる環境だと思い、志望しました。」
これに当てはめていきます。
ところどころ、文章を整えるために言葉を変える必要はあります。
ですが、文章が大きく変わることはありません。
そして作った志望動機がこちらです。
「私はサッカー部に所属していました。⓵用具の整理や片付けなど他の人がやりたがらない行動をしてきました。⓶新入部員の見本になる行動を部員全員で相談し、掃除や用具の整理は上級生が自ら行う仕組みを作りました。結果、⓷新入部員が準備する姿を真似て手伝い、効率よく練習準備をする環境を作ることができました。県ベスト4の成績も残すことできたのはこの行動あったからです。そんなときに貴校の⓸見学を行った際に、⓹「協調性」と⓹「自主性」の教育方針を知りました。私が⓵サッカー部で活動してきた経験を活かせる環境であると思い、志望しました」
「僕は⓵テスト勉強の仕方を工夫していました。⓶勉強時間を短く効率的にしたかったので、1日の勉強時間を2時間と決めました。教科書の音読を15分×2回、単語暗記を朝起きてすぐに30分。1時間で5教科(10分×5教科+10分休憩)の勉強時間を作りました。結果、⓷勉強時間は5時間から2時間になり、テストは5教科で前回合計から60点上がりました。今回の受験勉強もその時の経験があったので乗り越えられました。そんな時に貴校の⓸HPを見て、⓹「実践性」と⓹「自主性」の教育方針を知りました。僕が⓵テスト勉強で実践した力が発揮できると思い、志望しました」
テンプレートの型にはめ込むだけですが、学校が一緒に勉強したい生徒像にあわせた自分だけのオリジナル文章が作れます。
志望動機の作り方はテンプレートを使うと簡単に作れる
受験前には多くの準備があります。
- テスト勉強
- 志望動機の作成
- 面接の練習
- 学校の見学 など
初めて体験する長期スケジュール。
計画を立てても上手くいかないこともあります。
事前に志望動機を作成しておくことで、他の受験生と差をつけましょう。
- 箇条書きで部活や勉強などで頑張ったことを書き出す
- 頑張ったことの結果と学校目標が一致するキーワードを見つける
- 伝えたいキーワードをつなげて文章を作る
- 文章を作ることが難しいときは定型文(テンプレート)を使ってみる
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