行きたい学校の見学は早い段階で決まっているようなら必ず参加しなさい。
塾長時代、7月の進路相談の際には必ず伝えていた内容でもあります。
まだ進路が決まっていない生徒も、進路を変更してしまう子も当然いることはわかってます。
でも、この言葉を伝える理由は「公表している学校の様子や通っている先輩の言葉をそのまま受け取らず、自分の目で見て、考えてほしい」からです。
高校に合格したら3年間はその学校に通うことになります。
進学した生徒の中には、次のような報告をしてくる塾生もいました。
「駅から学校まで通ってみると遠い」
「進学校って言ってたけど一部の生徒だけで他の生徒は授業中遊んでたよ」
「成績が悪いと部活を辞めさせられるなんて聞いてなかったよ」
というようなコメントが非常に多かったです。
学校が見せる”良い面”だけを受け取ってしまい、のちに後悔してしまうことにはならないように対策をしていきましょう。
そこでおススメな学校見学の方法は”文化祭”への参加です。
文化祭って実は生徒や学校の「素」を見ることが出来る重要なイベントなんですよ。
中学校では教えてくれない文化祭に参加する際のポイントを紹介していきますね。
目次
文化祭は学校の「素」の部分を見学できる
受験生に文化祭の参加を勧める理由はいくつかあります。
その中でも大きなポイントとなるのは二つ
- 文化祭で活動していない生徒を見る
- 入場管理の様子を見る
学校側がどのくらい生徒の行動を確認しているのか
見極めるポイントとして利用することができます
勉強だけできればよいというイメージは今の教育事情にはあっていません。
勉強と遊びの両面をどれだけ学校側がサポートしているかが大事なんです。
文化祭で活動していない生徒を見てみる
文化祭は生徒が楽しむイベントの一つなので活動している生徒が目立ちます。
でも、そういう状況だからこそ、「活動を積極的に行っていない」生徒を見ることが大切です。
文化祭が嫌いな生徒や周りと協調したくない子も当然いるため、活動していない生徒がいるだけで「ダメな学校」というわけではありません。
見るべき点は活動していない生徒がいる場所です。
学校によっては他の入場者に見られにくい教室(学校内で端にある教室や一般の入場者を規制しているエリアの教室)を待機場所や生徒の休憩場所としています。また体育館や実習用の教室がある別館付近に生徒がたくさんいる場合は、学校側が生徒の様子を見て見ぬふりをしている可能性があります。
生徒の参加意欲などを「良い悪い」で判断する訳ではなく、3年間通う学校としてあなた自身にあっているかを考えることが大切ですね。
入口での入場管理の姿を見てみる
文化祭での入場口は生徒の様子が良く見えるポイントです。
ここでぜひ見てほしい部分は入場する際に「氏名・所属(会社名)・連絡先」を記入するようになっているかです。
個人情報の兼ね合いもあり、記入をためらう方もおりますが、基本学校内で何かがあった際に一番守らなければならないのは生徒の安全となります。
外部から参加する人と生徒では学校が守らなければならない対象が異なります。
生徒に何かあってはいけないため、身分を隠す人を排除する対応をしている学校なのかが大事なポイント。
通っている生徒に対してキッチリと指導しながら対応している学校は生徒への指導力も見えますし、安心して学校に通うことが出来ますね。
生徒が楽しくて我を忘れてしまうことがないようなサポートってなかなかしてくれる学校ってないんです。
進学後に「受験しなきゃ良かった」ってならないためにも調べておく部分は抑えておきましょう。
文化祭は高校に進学した後の雰囲気を見るためには大事なイベント
今回は文化祭を見学した際には見ておくべきポイントを説明しました。
・文化祭で活動していない生徒を見る
・入場管理の様子を見る
この2つを調べるだけで学校に通う生徒と先生の質がわかるんです。
受験生に伝えていることの一つに、
「通いたいって思える学校は今のあなたでも見つけることが出来るよ」
進学した後の内部事情はわからないのが普通です。
でも、事前に調べようともしないで、説明会や先輩の良い話だけを受け入れるのはよくありません。
自分の将来を見つける通過点となる高校生活をあなたが決めたのならば自信を持って受験してみましょう。
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