集団塾と個別、どちらが良いの?
ネット上でも気になる家庭が多い問題ですね。
入塾前に保護者や生徒から話を聞いても、
・進路実績があって安心だから
・大手学習塾だから
・授業料がちょうどよかったから
という返答が多かったです。
何一つ間違ってはいません。
資料などは良いことばかり書いてあるので、
判断材料が少ない中から選ぶことは当然だと思います。
しかし、
お子さんの大事な進路を決める重要なポイントなのに、
どこを意識すればよいかわからない人が多くいるのも事実でした。
そこで今回は、大手進学塾で塾長を務めた私、結城直人が
集団塾と個別塾の違い
について徹底解説します。
主な内容は、
・それぞれのメリットデメリット
・各塾の形態にあった生徒とは?
・塾を選ぶときには授業を体験することが一番
となります。
それぞれの塾のメリットデメリット
学習塾には、主に2つのパターンがあります。
①集団指導塾
②個別指導塾
それぞれに特徴がはっきりとしているポイントがあります。
通う生徒の特長によって相性もあるので、押さえておくと便利です。
集団指導塾
集団指導塾とは、以下の特徴があります。
・決められた時間割で行動する
・先生一人につき、生徒15名~30名ほどの環境での授業
・学校の授業に近い形式・
が挙げられます。
メリット
まずは、集団塾でのメリットは以下の通りです。
・授業スタッフが正社員が多く、質の高い内容を提供してくれる
・同じレベルの生徒が集まるため、競争意欲が高まる
・モチベーションが低くても周囲と合わせるように動ける
・教室内とクラス内でも模擬試験順を公表してくれる
・順位により成績と立ち位置が明確になる
・志望校のレベルに合わせた授業クラスのため、ペースが合わせやすい
・料金が個別指導塾よりも安くなる(個別の70%ほどの金額)
集団指導塾は、
数十名単位の生徒が同じ授業を受けるため、
講師の人件費もかかりにくく、結果授業料が安くなる最大のメリットがあります。
学習塾で勉強する生徒の多くが、
・英語
・数学
の学習を一週間に一回ずつ(計週2回)勉強します。
その際に金額は、学習塾ごとに変化しますが、
平均15,000円から20,000円ほどになります。
デメリット
集団塾でのデメリットは以下の通りです。
・学習レベルがクラスにより違うため、適さないと退屈になる
・授業が進むペースが固定されているため、休むと追いつけなくなる
・ついていけない場合の対策が教室ごとにより差がある
・周囲のライバルを気にしてしまうと競争意識に押しつぶされる
・一人一人の成績管理が追いつかない可能性がある
・模試や成績などプライバシーへの配慮がされないケースもある
・同じクラスで仲良くない子同士がいるとストレスになる可能性がある
集団授業は、
中学校の授業についていけない生徒では理解力に大きな差が生まれやすくなります。
その結果、
授業の進捗についていけなさ過ぎて、やる気をそいでしまうことがあります。
個別指導塾
個別指導塾とは、以下の特徴があります。
・生徒が決めた時間割で行動する
・先生一人につき、生徒①名~④名ほどの環境での授業
・わからない部分を質問しながら理解する形式
が挙げられます。
メリット
まずは、個別塾でのメリットは以下の通りです。
・学習レベルを一人一人に合わせてくれる
・レベルを合わせるため、他社との比較が少なくストレスにならない
・先生との距離が近く、わからない部分の質問がしやすい
・模擬試験をしても成績は個人のみに開示することが多い
・自分の成績と志望校だけを比較することができる
・志望校のレベルに合わせた授業内容のため、ペースが合わせやすい
・集団よりも生徒の様子を見れるため、サポートがしやすい
個別指導塾は、お子さんに合わせた提案から志望校までの学習をすべて計画してくれます。
他の人と比べることはせず、自分の成績と素直に向き合えます。
わからないことや気になる部分を質問しやすい位置に先生がいるため、安心して学習することができます。
デメリット
個別塾でのデメリットは以下の通りです。
・学習レベルによっては、スピードを上げなければならない
・授業の進むペースが変更することがある
・指導する先生のレベルと相性が合わないと勉強にならない
・周囲のライバルを気にしないあまり、競争意欲は少なくなる
・一人一人の成績管理に時間を割く必要がある
・模試やテスト結果から立ち位置を把握させることが難しい。
・個別指導は費用が高い
個別授業は、
お子さんのレベルが指導のスピード、理解度、計画に大きな影響を与えます。
プランの修正は可能ですが、遅くなることでの修正は全体の進捗を遅くさせます。
意欲と理解力を高める計画を保護者と事前共有する必要があります。
また、集団塾でのメリットだった料金は個別ではデメリットになります。
週2回の英語・数学の学習だけでも平均25,000円ほどかかる塾もあります。
各塾の形態にあった子とは?
集団塾、個別塾のどちらにもメリット・デメリットがあるため、
通うことを検討している子も慎重に選ぶ必要があります。
ここでは、それぞれの塾に向いているお子さんの特徴をまとめてみました。
集団塾に向いている子の特徴
・学校の勉強についていける子
・競争したときに、意欲が減らない子
・自分から先生に質問出来る子
・テストの結果に一喜一憂しない子
・周りに人がいる空間だと勉強がはかどる子
・学習習慣が元々ある子
・勉強時間をうまく構築できる子
大きな特徴として挙げられるのは、
勉強自体に抵抗がない子が向いています。
個別塾に向いている子の特徴
・学校の勉強がわからない子
・競争したときに、周りと比べてしまう子
・自分から先生に質問出来ない子
・テストよりも学習過程を大切にしている子
・騒がしい空間よりも静かな環境だと勉強がはかどる子
・勉強はするが、効率的・効果のあるやり方がわからない子
・部活や自分のやりたいスケジュールを邪魔されたくない子
・特定の勉強だけを学びたい子
大きな特徴として挙げられるのは、
勉強のレベルが
中学校のスケジュール通りでない子や勉強自体に抵抗がある子が向いています。
決め手に欠けるときは、まずは体験してみよう
ここまで学習塾それぞれの特徴をまとめていきました。
しかし、一番重要なポイントを伝え忘れていました。
それは、
集団・個別塾ともに管理している塾長によって指導のレベルに差があります。
大手学習塾でも地域密着型の塾でも、責任者の考え方、指導方針によって変わります。
大手だからと言って、適切な対応をしているとは限りません。
また、地域型の小規模な塾だと言ってサポートが充実していない訳ではありません。
大切なのは、前評判や友達のうわさでなく、実際に体験してみることをお勧めします。
入ってから勉強するのは、保護者でなくお子さんです。
本人がやりたい!と、強く望む塾なら安心して任せられるはずです。
しかし、いくらお子さんがいっても心配には変わりません。
そこで、
元塾長直伝!
適切な対応をしてくれるかを見極めための3つのポイント!を紹介します。
・体験時に
【体験前説明】【体験後説明】を保護者、生徒を交えてしているか
・塾内の整理整頓、トイレや教室内の清掃はきちんとできているか
・初回面談時に志望校合格までのスケジュールを提案してもらえるか
以上の点を意識している塾でしたら、大事なお子さんに寄り添った対応ができます。
わからないことだらけの塾選びですが、集団指導塾、個別指導塾どちらか悩まれる場合は、
まずは一度体験をされてみることをお勧めします。
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